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医師紹介

院長挨拶

院長挨拶こんにちは。院長の中村です。当院は横浜市港北区にある新横浜駅から徒歩圏内の場所にある不妊症診療の専門クリニックです。経験豊富な医師・看護師・培養士によるチームによって生殖医療(一般不妊治療、体外受精)を2015年より行っています。これまでご来院いただいた皆様に心より感謝申し上げます。
 近年は晩婚化等を背景に生殖医療を必要とするご夫婦が増加しており、厚生労働省の報告によれば、2021年に不妊の検査や治療を受けたことがある夫婦の数は「約4.4組に1組」とされ、年々増加傾向にあります。また、2022年4月からの不妊治療の保険適用など、国や地方自治体によって不妊治療を支援するための諸制度が新設されています。
 当クリニックにおいても、これまでの経験を活かし、安全でなおかつ、患者さまに安心して治療を受けていただき、必要最小限で最大の成果を目指す生殖医療の実践に努めてまいります。今後も地域の皆様のために役立つ医療を提供できるように努力精進いたします。よろしくお願い申し上げます。

院長  中村 拓実

経歴

1994年3月 札幌医科大学卒業
1994年4月 同大学産婦人科教室入局
2005年6月 医療法人生新会 木場公園クリニック勤務(東京都)
2009年11月 みなとみらい夢クリニック勤務(横浜市)
2015年11月 なかむらアートクリニック開設

資格

  • 医師
  • 産婦人科専門医

所属

  • 日本産科婦人科学会 
  • 日本生殖医学会 
  • 日本受精着床学会

これまでの経験による
現在の診療について

体外受精〜高刺激法の経験

体外受精の診療を始めた当初は、高刺激法での排卵誘発を数多く行っておりました。多数の症例数を誇るクリニックのART外来を担当させていただいたお陰で、特にアンタゴニスト法に関しては、様々な症例を経験しております。40歳前後ですと多くの方が妊娠・卒業される国内トップレベルの実績のあるクリニックですが、一方で、そのようなトップレベルのクリニックでも加齢により卵巣機能が低下した方々になると、妊娠率はかなり低くなってしまいます。

自然周期・低刺激法へ取り組んだことで・・・

卵巣機能が低下した方々に対するアプローチとして、2009年11月より自然周期・低刺激法による体外受精に取り組んでみました。結果として、どんなことでもそうですが、食わず嫌いにならず、別の視点から見ることが大事だなと思いました。従来の方法を見直す機会に恵まれ、診療の幅が広がることで、それまではとても難しいと思われた方々が妊娠・卒業されるという嬉しい出来事を数多く経験することができました。

自然周期のトリセツ

月経周期毎の卵巣の状態は一様ではなく、ひとりひとりの卵巣予備力も異なります。卵巣予備力が保たれている方でも、周期によって結果にばらつきが出ますので、各施設で様々な工夫がなされていると思います。卵巣機能が極めて低下した方々の場合は、自然周期での体外受精を試みます。一方、偏った情報を頼りに、卵巣機能が良好であるにも関わらず自然周期採卵に固執してしまう方々もいらっしゃるようですが、結果として、遠回りの選択になってしまっていないのか、担当医とご相談した方がよいと思います。

卵巣予備力に応じて 両方の視点から

当院は、主に自然周期、低刺激法を中心とする体外受精を行いますが、アンタゴニスト法などの高刺激法も多数経験しておりますので、両方の視点から答えを探るように努めたいと思います。様々なアプローチで赤ちゃんを望む皆さまのお手伝いができればと思っております。

低刺激法or高刺激法

高刺激法も症例を選んで、行っています。


患者様への共有(雑感)

前向き

不妊外来に通院を始めると悩みは多くなります。妊活をすれば、すぐに結果が出ると思っていたのに、なかなか前に進ままず、足踏み状態が続くこともあります。診察室では、妊活の悩みから始まり、治療以外の話についても、皆さんたくさんしてくれます。遠慮なくお話をしていただけるのは、スタッフにとっても嬉しいことです。次回の治療、前向きに行きましょう。

エコな植物

月に2回だけの水やりでO.Kの多肉系はタフです。栄養が多ければ良いというものでもなく、適度さが生存の秘訣かもしれません。卵も適度にエコな環境で育つのかもしれません。私も珈琲だけで半日もちます。

*半日とは、12時間のことです。

毎月22日は「禁煙の日」

様々な有害物質が含まれる副流煙と呼出煙を吸う受動喫煙による健康被害。夫の喫煙による妻への健康被害は深刻です。ご夫婦のどちらかが喫煙しているだけで、胚移植後の着床率は低下します。流産率は上昇します。何もいいことないです。ニコチン依存症は病気なので、病院での治療をお勧めします。(2015.12.22)

精子の質を上げるために「禁煙」をおすすめしています。妊活歴が長いにも関わらず、流産歴があるにも関わらず、それでも「喫煙」を続ける。そんな夫に愛想をつかして、妊活を中止された方もおります。精子が老化することで、「残念」なのは、「お二人にとって」なのですが。「禁煙」を試みる男性の方は、残念ながら非常に少なく、喫煙を続けたまま妊活を終えるようです。(2021.2)

ビタミンD

女性のビタミンD不足が問題と言われておりますが、実際に検査を受けていただくと、屋外活動のない冬季の影響かもしれませんが、不足〜欠乏の方が多いです。不足量によりサプリの摂取量を調整しております。なお、サプリ服用は空腹時や朝食後より、食事量の多い夕食後すぐに服用するとよいようです。(2019.2)

イノシトール

PCOSの方には当院でもBaby&Me社のイノシトールを使用しております。とても有益な印象です。(2020.12)

プロバイオティクス

1月よりBaby&Me社の乳酸菌製剤を採用しました。朝食後の摂取が推奨されています。(2022.1)

ケストースとは

お腹の調子を整える微生物、その栄養源となる食品成分をプレバイオティクスといいます。最近では食物繊維の他に、オリゴ糖、ケストースなども善玉菌の「エサ」として注目されています。キャベツ、かぼちゃ、アスパラ、玉ねぎなど、秋野菜を美味しくいただきましょう。(2023.9)