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FSH値が高くても-8

両側卵巣嚢腫の手術既往の方、低AMH(0.5)を指摘されていました。転院時、FSH20台後半、胞状卵胞は4個と少ない状態でした。初回採卵では成熟卵2個がとれましたが未受精のため中止となりました。翌周期は遺残卵胞のため見送りました。今周期の胞状卵胞は1個、自然周期で採卵を行いました。回収できた成熟卵1個が無事に受精・分割し、新鮮初期胚移植(3日目)を行い、幸い、初回の胚移植で妊娠されました。卵巣は綱渡り状態と思われます。(2017年3月)

高刺激法から低刺激法に変えてみたら

40歳の方。他院にて高刺激法での採卵を行い、胚移植回数は12回ですが、全て陰性でした。結果が出ないため、5月に転院されてきました。FSH値は10台後半でした。7月に低刺激法で採卵を行い、成熟卵5個のうち胚盤胞で凍結できたのは1個のみでしたが、11月の自然排卵周期の胚移植で初めて妊娠されました。貴重な1個です。(2016年12月)

PCOSでも ホルモン補充周期→排卵周期、高刺激→低刺激

PCOSの方。他院で高刺激による採卵2回(成熟卵50個以上)、ホルモン補充周期で胚盤胞移植7回を行いましたが、結果が出ないため、5月に転院されてきました。初診は月経34日目ですが、クロミッド服用後の30ミリ大の卵胞が複数発育した未排卵の状態でした。翌周期も遺残卵胞がみられました。月経周期を調整後、8月に低刺激法で採卵し、胚盤胞を4個凍結できました。10月、排卵周期で胚移植を行い、幸い、初回の胚盤胞移植にて妊娠されました。色々変えてみました。PCOSの取り扱いはとても難しいと思います。(2016年12月)