FSH値が高くても-36
低AMH 周期が不安定
43歳の方。AMH0.6、FSH20台前半、月経周期は25日と短い。他院で人工授精6回、アンタゴニスト法の採卵3回、胚移植4回を経て当院へ。月経5日目、卵胞は右に10ミリ、9ミリ、左に6ミリ、5ミリとやや不揃い。これまでのピルを止めて、弱目のホルモン剤で周期を調整。翌周期の月経3日目、4ミリの小卵胞が数個揃う。すこし遅めからのクロミッド内服、低刺激で育てると卵胞が3つ発育し、採卵で成熟卵2個、未成熟卵1個が採れました。3つとも受精、幸いなことに5日目の胚盤胞1個(4AB)を凍結保存できました。移植しましたが、残念ながら陰性でした。翌周期を休むと、さらに翌周期の月経6日目にやや大きめの卵胞があり、自然に経過を見ると20日周期と非常に短く、周期が不安定な状況。弱目のホルモン剤で周期を調整し、月経3日目、卵胞は右に5ミリ、左に5ミリ、4ミリと数は少ないのですが、大きさは揃っている。飲み薬で育てる。月経8日目、卵胞は12ミリ、9ミリ、8ミリ、7ミリ。その5日後に採卵し、成熟卵4個が採れ、5日目の胚盤胞が2個凍結(4BB、4AC)できました。翌周期、移植すると妊娠されました。無事に卒業。出産のご報告をいただきました。出産時は44歳でした。(2023年9月)
胚盤胞のグレードは低くても
42歳の方。40歳時(胚移植4回後)に当院で採卵・ふりかけ法を行い、5日目の胚盤胞(4BC,3BC,4CC)を凍結しました。胚盤胞のグレード(4BC)は低かったのですが、移植後に妊娠反応が初めて陽性となり、その後無事に卒業・出産されました。今回、第二子希望で治療再開という経過です。再開後の初回移植(3BC)は陰性でした。最後の凍結胚(4CC)を移植し、胚盤胞のグレードは更に低かったのですが、幸いなことに妊娠されました。今回も、無事に卒業されました。(2022年5月)
