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FSH値が高くても-23 
卵胞数は少ない 鍼灸を続けて

AMH0.1の方、月経周期は23〜24日と短く、卵巣機能が低下した状況。他院にて採卵5回、胚移植3回を経ての転院。初診時のFSHは20、胞状卵胞は右卵巣には認めず、左卵巣に2個でした。卵胞数は少ないのですが、幸い遺残卵胞がない状況だったので、そのまま卵胞発育をフォローしました。二つとも同じ大きさで育ち、そのまま初回の採卵へ。成熟卵1個が採れました。もう一つは変性卵でした。ふりかけ法で受精し、幸い6日目の胚盤胞(4BC)で凍結できました。翌周期、自然排卵周期で胚盤胞移植を行いました。SEET法も行いました。移植7日後の判定日、hCG値は100を超えていました。グレードの低い6日目の胚盤胞でしたが、その後も順調。結婚10周年を迎える今年、無事に卒業されました。「約3年間続けた鍼灸もあとすこし」と。良い周期に巡り合えてよかったです。(2019年1月)

高刺激法から低刺激法に変えてみたら 回復を待って

42歳の方。他院にて高刺激法(アンタゴニスト法)での採卵3回、移植1回を経て転院されて来られました。3回目の採卵では卵胞は4個育ちましたが、すべて空胞だったそうです。もともとAMHは1未満、月経周期は24日間と短く、卵巣機能は低下していたと思われます。転院直後の周期では、くすりを使わずに卵胞発育を待ちました。排卵後の黄体ホルモン値は通常の半分以下と極めて低く、高温期はガタガタに乱れた状態でした。高刺激後は月経周期が乱れます。卵巣の回復を待ちました。月経周期を整えてから初回の採卵周期へ。胞状卵胞は3個、すこし刺激をしました。成熟卵2個が採れました。空胞はありませんでした。ふりかけ法を行うと無事に受精し、新鮮初期胚移植を行うと、妊娠されました。そして師走の到来前に無事に卒業されました。卒業時は43歳でした。(2018年12月)